大手ギフト・通販会社で18年、MD（マーチャンダイザー）・バイヤーとして1,000社以上と商談し20,000点以上の商品に携わり、数々の商品をヒットさせてきたギフト通販ナビゲーターの内田です。
皆さんの会社では商品を開発するとき、ストーリー性を意識していますか？
商品開発におけるストーリー性とは商品が生まれた背景やブランドの特徴、コンセプトやビジョンといったブランドの物語とも呼ぶべき消費者の共感を呼ぶ商品開発をすることです。
ギフトは感情を伝える手段であり、贈り手は贈る相手に特別な思いを伝えたいと考えています。商品に感動的なストーリーがあると、贈り手はこの商品を相手に贈って喜んでもらいたいと考え購買に結び付きます。
今日は、ギフト商品開発におけるストーリーの重要性についてお伝えします。
競合との差異化
市場には多くの似たような商品が存在しますが、ストーリー性があると似たような他商品との差異化ができます。 特にギフト通販では商品の品質だけでなく、その商品の「背景」や「価値」が購入の決め手となります。例えば、同じ紅茶でもコピーに「希少な茶葉を用い、地元の農家が特別な製法で作った紅茶」と「何も表記されていないけど、２割安い紅茶の場合」ギフトでは前者が選ばれます。
消費者の共感を呼ぶ
消費者は、自分の価値観やライフスタイルに合ったストーリーに共感します。例えば、環境に配慮した製品や、地域社会を支援する目的で作られたギフトには、消費者は共感しやすく、応援したいという気持ちが購入につながります。
ブランド価値の向上
理念や歴史を消費者に伝えることで、商品に対して信頼感が増し、ブランドへのロイヤルティが高まります。ギフト通販では、一度の購入で満足いくものであれば、リピート購入や口コミでの拡散が期待できます。
長期的な顧客関係の構築
ストーリーは、消費者との長期的な関係を築くための重要な要素です。感動や共感を呼ぶストーリーは、消費者の記憶に残りやすく、次回も同じブランドを選ぶきっかけになります。またストーリーに共感した経験を誰かに共有することで、新たな顧客を獲得することもできるのです。
ギフト通販において、ストーリーは商品の魅力を高め、消費者に深い印象を与えるための欠かせない要素です。他社との差異化、消費者の共感、ブランド価値の向上、ギフト通販の成功には、商品開発の段階からストーリーを重視することが重要であると言えます。
あなたの会社では商品単体を販売するという意識ではなく、消費者にその商品に込められた背景や思いに共感してもらうことを意識して商品開発をしていますか？
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