
商品の品質には絶対の自信があるのに、バイヤーに話すら聞いてもらえない……」
「一生懸命こだわりを説明したのに、『今は間に合っています』と一言で断られてしまった」
「せっかくのアポイントなのに、二度目の商談に全く繋がらない……」
大手百貨店や有力通販会社、量販店のバイヤーとの商談で、このような苦い経験をしたことはありませんか?
実は、商談がうまくいかない原因は、商品の良し悪し以前に、あなたが無意識にやってしまっている「バイヤーの信頼を失うNG行動」にあるかもしれません。
私はこれまでギフト・通販業界で15年以上、バイヤー・商品企画として1,000社以上の食品会社様の商品に携わってきました。現在はその知見を活かし、中小食品会社様のギフト事業を“売れる形”にするお手伝いをしています。
数え切れないほどの提案を受けてきた「バイヤー側の視点」を経験してきたからこそ、断言できることがあります。それは、バイヤーが会いたいのは「良いものを作る人」ではなく、「自社の課題を解決してくれるパートナー」だということです。
今日は、私が現場で見てきた「商談で失敗する人の共通点」を整理し、バイヤーが思わず「ぜひ扱いたい」と身を乗り出す提案の極意をお話しします。

この記事でわかること
・ 「また会いたい」と思われるために、商談前の5分でやるべき準備の正体
・ バイヤーが「この商談は時間の無駄だ」と判断する3つの致命的なNG行動
・ 商品の「特徴」を語るのをやめ、バイヤーの「ニーズ」を射抜く提案の型
- 1. せっかくの商談チャンスを「失敗」で終わらせないために
- 2. バイヤーが商談で求めている「たった一つのこと」
- 3. やってはいけない!バイヤーの信頼を一瞬で失う3つのNG行動
- 3.1. NG①:相手の土俵を知らない「事前準備不足」
- 3.2. NG②:商品の特徴しか話さない「自分本位な説明」
- 3.3. NG③:最初から安売りを提案する「安易な価格訴求」
- 4. プロのバイヤーに「ぜひ扱いたい」と言わせる3ステップ
- 4.1. ステップ1:商談前の「バイヤー分析」で8割決まる
- 4.2. ステップ2:視点を「特徴」から「利益(ベネフィット)」へ
- 4.3. ステップ3:価格は「価値」の後に。値引きではなく「付加価値」を提案
- 5. FAQ(よくある質問)と専門家からのアドバイス
- 5.1. Q1:バイヤーが興味を示さない場合、すぐに退席すべきですか?
- 5.2. Q2:他社との取引状況を正直に話すべきですか?
- 5.3. Q3:手土産は持っていくべきですか?
- 6. まとめ【バイヤーの視点に立つことが成功の第一歩】
- 6.1. 御社の「ギフト戦略」は、正しく設計されていますか?
せっかくの商談チャンスを「失敗」で終わらせないために
バイヤーは日々、膨大な情報と厳しい売上目標に追われています。
彼らにとって商談は「良いものを探す時間」であると同時に、「自社に利益をもたらさない提案を切り捨てる時間」でもあります。
あなたがどれほど商品に愛着を持っていても、バイヤーの「買いたい理由」と一致しなければ、その商談は1分で「時間の無駄」というラベルを貼られてしまいます。
二度目のアポイントを勝ち取るためには、まずバイヤーが何を恐れ、何を求めているのかという「舞台裏」を知ることから始めましょう。
バイヤーが商談で求めている「たった一つのこと」
バイヤーは驚くほど多忙です。彼らが商談に割ける時間は業務全体のわずか20%以下。残りの時間は、数字の分析や会議、トラブル対応に追われています。
- 時間的プレッシャー:1回の商談はわずか30分。その短時間で、味だけでなく、価格、供給体制、リスクの有無まで判断しなければなりません。
- 成果(と失敗)へのプレッシャー:ヒットを当てる功績以上に、「在庫を抱える」「クレームが出る」といった失敗を回避することに神経を尖らせています。
商談が失敗する最大の原因は、あなたの「売りたい熱意」と、バイヤーの「課題を解決したい本音」がズレていることにあります。バイヤーは商品の「こだわり」ではなく、「その商品が、自社の売上やリスクにどう貢献するか」という解決策(ソリューション)を求めているのです。
やってはいけない!バイヤーの信頼を一瞬で失う3つのNG行動
バイヤーが「この商談は時間の無駄だ」と判断し、二度と会ってくれなくなる致命的な行動は、以下の3つです。
NG①:相手の土俵を知らない「事前準備不足」
「弊社のパンフレットをご覧ください」と、ネットで調べればわかる説明に時間を費やすのは厳禁です。
バイヤーの本音:「うちの店に一度も来たことがないのか?」「ターゲット層すら理解していないのか?」と、提案の熱量を疑われます。
NG②:商品の特徴しか話さない「自分本位な説明」
「この素材は希少で……」とスペックばかり語り、それがバイヤーのメリット(利益率や客単価アップ)に繋がっていない状態です。
バイヤーの本音:「それで、うちのどの問題を解決してくれるの?」とフラストレーションが溜まります。
NG③:最初から安売りを提案する「安易な価格訴求」
価値が伝わる前に「20%引きます」と切り出すのは、自ら「商品の価値が低い」と認めるようなものです。
- バイヤーの本音:「最初から引くなら、定価は一体何なんだ?」「ブランドを大切にしない会社だな」と不信感に繋がります。
プロのバイヤーに「ぜひ扱いたい」と言わせる3ステップ

ステップ1:商談前の「バイヤー分析」で8割決まる
相手の棚を徹底的にリサーチし、自社商品が「どの商品の横に並び、どう勝てるか」を明確にします。提案資料の最初の3ページで「御社の課題に対する答え」を提示してください。
ステップ2:視点を「特徴」から「利益(ベネフィット)」へ
「添加物不使用です」で終わらせず、「だから、食の安全に敏感な貴社の顧客層から高い支持を得られます」と言い換えます。事実(特徴)をバイヤーにとっての利益に翻訳して伝えるのがプロの商談です。
ステップ3:価格は「価値」の後に。値引きではなく「付加価値」を提案
価格交渉になったとしても、安易な値下げは避けましょう。「期間限定のオリジナル什器を提供します」「SNSでの共同キャンペーンを張ります」といった、販促の協力体制で応えるほうがバイヤーの信頼は高まります。
FAQ(よくある質問)と専門家からのアドバイス

Q1:バイヤーが興味を示さない場合、すぐに退席すべきですか?
A: すぐに退席する前に、「商談自体が失敗しても、次に繋げるチャンス」と捉えましょう。
「本日お持ちした商品は、今の御社のニーズには合わないかもしれません。今後の参考に、御社が現在、最も求めている商品のタイプや価格帯を教えていただけますか?」と質問に切り替えることで、次回の提案のための貴重な情報収集ができます。これは、バイヤーに「この人は学ぶ姿勢がある」と印象づける誠実な行動にも繋がります。
Q2:他社との取引状況を正直に話すべきですか?
A: 正直かつ戦略的に話すべきです。
「特定のチャネルで販売を限定しています」「大手スーパーA社様とは現在テスト販売中です」など、具体的な事実を正直に伝えることで信頼は増します。特に、競合他社との取引実績は、あなたの商品の市場価値を裏付ける強力な情報になります。
Q3:手土産は持っていくべきですか?
A: 過度な手土産は不要です。商談の目的は商品取引であり、個人的な贈答ではありません。持っていくなら、自社の主力商品を「試食用」として少量持参し、商談中に試食してもらうのが最も効果的です。
まとめ【バイヤーの視点に立つことが成功の第一歩】
バイヤーとの商談で最も大切なのは、商品の凄さを伝えることではなく、「バイヤーと同じ方向を向いて、一緒に売上を作る姿勢」を見せることです。
・ NG行動を避け(準備不足・一方的な説明・安易な値引き)
・ バイヤーの視点に立ち(課題解決の提案)
・ 価値を翻訳して伝える
これらが噛み合ったとき、あなたの自信作は「ヒット商品」への扉を開くことができます。
御社の「ギフト戦略」は、正しく設計されていますか?
「良いものを作っているのに、なぜか手元に利益が残らない……」
その原因は、現場の努力不足ではなく、「売り方の根本=ギフト戦略の設計」のどこかに、致命的な「ズレ」が生じているだけかもしれません。
今回お伝えした考え方はもちろん、「価格設定は適正か?」「独自の強みを言語化できているか?」といった、ギフトビジネスを成功させるために不可欠な10個の視点。これらを客観的に判定するための「ギフト課題チェック」をご用意しました。
3分ほどの簡単なチェックで、自社では気づきにくい「売れない原因」や「改善の糸口」を可視化できます。
回答いただいた方には、私のギフト・通販業界での現場経験に基づき作成した「個別診断レポート」と「改善ヒント付きの無料小冊子」をメールでお届けします。
課題が見えることで、次の一手も明確になります。
未来の成果につなげるために、ぜひご活用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたのギフトビジネスが着実な成果に繋がることを、心より願っています。


