
お忙しい中、
ご覧いただきありがとうございます。
ギフト通販業界で18年、MD・バイヤー
として1,000社以上の企業様とお取引を重ね、
数々のヒット商品を手がけてきました。
今は、その知見を活かし食品メーカー様のギフト
事業を“売れる形”にするお手伝いをしている内田です。
自信をもって商談に臨み商品の価値を伝えても
バイヤーに商品が採用されない。
そんな経験ありますよね。
私がバイヤーをしている時も商品はいいんだけど、
これが商談時にないばかりに採用を見送ったこと
も少なくありません。
今日は、商談時に用意したほうがいい
「バイヤーに刺さる5つのもの」についてお伝えします。
なぜ「良い商品」だけでは採用されないのか?
多くの食品メーカー様が「うちの商品は品質が良いから大丈夫だ」と考えています。
もちろん品質は重要ですが、それだけでは足りません。
なぜなら、バイヤーは単に「良い商品」を探しているわけではないからです。
バイヤーは、毎日何十社もの商品を検討し、以下の5つの厳しい視点で判断しています。
- 売れる商品か? (市場性)
- 継続して供給できるか? (安定性)
- リスクはないか? (品質・物流)
- 他との差別化はできているか? (独自性)
- この会社は信頼できるか? (企業力)
この5つの視点に応える準備ができていなければ、
どんなに素晴らしい商品でも「今回は見送りで」となってしまうのです。
バイヤーに刺さる5つの必携ツール

それでは、バイヤーの心を掴み、採用率を飛躍的に高めるための5つのツールを具体的に見ていきましょう。
(1) 商品サンプル(五感に訴えかける最強の武器)
商談の基本中の基本ですが、最も重要です。
バイヤーは、商品の品質や味、パッケージ
デザインなどを実際に見て、触れて、味わって
確認したいと考えています。
- なぜサンプルが必須なのか?
- 五感で訴求する
食品は、味、香り、食感、見た目、パッケージの
手触りなど、五感を刺激する商品です。
言葉だけでは伝えきれない魅力を、バイヤーに
直接体験してもらうことで、深く印象に残ります。 - 品質の証明
サンプルは、あなたの商品の品質に対する自信の表れです。
- 五感で訴求する
- 準備のコツ
- 冷蔵・冷凍品は事前送付: 商談当日に持ち運びが難
しい場合は、必ず事前にバイヤーに連絡し、受け
取り日時を確認した上で送付しましょう。 - サンプルと一緒に送るべきもの: ただ商品を送る
だけでなく、商品のこだわりを記した詳細シート
や、美味しい食べ方を書いたレシピ、会社のパン
フレットなどを添えることで、より丁寧な印象を与えられます。 - 試食のタイミング
商談の冒頭で試食を促し、バイヤーの五感を一気に引きつけましょう。
- 冷蔵・冷凍品は事前送付: 商談当日に持ち運びが難
(2) パッケージングやブランドの独自性(第一印象で決まる勝負)
消費者が最初に目にするのはパッケージです。
あなたの商品の「顔」であるパッケージデザインや、
そこから伝わるブランドコンセプトは、バイヤーの採用判断に大きく影響します。
- なぜ独自性が重要なのか?
- 差別化
似たような商品が並ぶ中で、消費者の目を引く
ためには、ユニークなパッケージや明確なブラ
ンドコンセプトが不可欠です。 - ターゲットへの訴求力
パッケージは「この商品は誰のためのものか?」
を明確に伝える役割を担います。
- 差別化
- 準備のコツ
- なぜそのデザインなのかを語る
「ただおしゃれだから」ではなく、「このデザイ
ンは、忙しいママでもパッと手に取れるように」
「この色は、高級感を出すために拘りました」
といった明確な理由を語ることで、デザインの価値が伝わります。 - ブランドストーリー
商品が生まれた背景、開発者の想い、地域の歴史
など、ユニークな物語を添えることで、単なる
「モノ」ではなく、「価値のあるブランド」として認識されます。
- なぜそのデザインなのかを語る
(3) 物流と供給能力の証明(「売れる」を支える裏方の力)
バイヤーは、商品が採用された後に「欠品」
するリスクを最も恐れています。
せっかくヒットしても、安定して供給できなければ、
お客様からの信用を失い、機会損失につながるからです。
- なぜこれが重要なのか?
- 安心感
安定した供給体制は、バイヤーにとって最大の安心材料です。 - トラブル回避
配送中の品質管理や、万が一のトラブル発生時の対応体制は、商談の信頼性を大きく高めます。
- 安心感
- 準備のコツ
- 「企業体制シート」の作成
在庫管理体制、生産ラインのキャパシティ、繁忙期の対応策、配送方法(クール便、常温便など)をまとめた資料を用意しましょう。 - 品質管理体制を明確
HACCPやISOなどの認証を取得している場合は、それを提示することで、商品の品質に対する信頼性が飛躍的に高まります。
- 「企業体制シート」の作成
(4) 市場データと消費者トレンドの分析(「なぜ今、売れるのか」を数字で語る)
「なんとなく良い商品」から「根拠のある売れる商品」に格上げするためには、数字とデータが不可欠です。
- なぜデータが重要なのか?
- 説得力
あなたの直感ではなく、客観的なデータで「なぜこの商品が売れるのか」を説明することで、バイヤーは採用を上司に提案しやすくなります。 - 市場のニーズを証明
「ヘルシー志向」「グルテンフリー」「サステナビリティ」など、特定の市場トレンドに合致していることをデータで示すことで、説得力が増します。
- 説得力
- 準備のコツ
- 持参すべきデータの種類
ターゲット市場の規模、成長率、競合他社の動向、消費者アンケートの結果など。 - データの見せ方
複雑な数字は、グラフや図でシンプルにまとめましょう。
バイヤーの関心事に合わせたデータを厳選し、効果的に提示することが大切です。
- 持参すべきデータの種類
(5) 独自のサステナビリティや社会貢献活動(企業の「信頼性」を伝える)
現代の消費者は、「何を買うか」だけでなく、「どこで買うか」を重視しています。
企業の社会的責任や、環境への配慮(エシカル消費)は、商品の価値を大きく高めます。
- なぜこれが重要なのか?
- ブランド価値の向上
商品の魅力に加え「この会社を応援したい」
という共感を生み出し、長期的なファンを獲得できます。 - SDGsへの貢献
企業のサステナビリティへの取り組みは、国や
社会全体の目標にも合致しており、企業としての信頼性を高めます。
- ブランド価値の向上
- 準備のコツ
- 具体的な活動の提示
食材の廃棄ロスを減らす取り組み、地域の農家と
連携した商品開発、障がい者雇用など、具体的な
活動内容を資料にまとめましょう。 - 認証やアワードの実績
環境系の認証や、社会貢献活動に関するアワード
を受賞している場合は、必ずアピールしましょう。
- 具体的な活動の提示
商談を成功に導くための「プラスα」の準備
5つの必須ツールに加え、さらにバイヤーの心を掴む
ための「プラスα」の準備も重要です。
- 商談相手(バイヤー)の事前リサーチ
商談相手が過去にどんな商品を扱ってきたか、その
会社の得意なジャンルは何かを事前に調べておきましょう。
相手の関心事に合わせた提案をすることで、商談の
成功率が格段に上がります。 - プレゼン資料の工夫
パワーポイントやiPadなどを活用し、視覚的に訴
えるストーリー性のあるプレゼン資料を作成しましょう。 - 質疑応答の準備: サイトのアクセス数や売上データ
など、バイヤーが必ず聞きたくなるであろう質問
への答えを事前に用意しておきましょう。
まとめ【商談は「プレゼン」ではなく「課題解決」】

単に「良い商品」を持っていくのではなく、これらの5つの要素を準備することで、バイヤーの懸念を解消し、信頼を勝ち取ることが成功への鍵です。
商談は、あなたの商品の良さをアピールする「プレゼン」ではありません。
バイヤーの「売れる商品を探している」という課題を、あなたの会社が解決できることを証明する場なのです。
大切な商談時にこれらの要素をしっかりと用意し、採用率を上げていきましょう。
「ギフト事業で思うように成果が出ない…」
そんな方に向けて、
“今のギフト事業にどんな課題があるのか”を確認できる
チェックリストをご用意しました。
課題が見えることで、次の一手も明確になります。
未来の成果につなげるために、ぜひご活用ください。
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
あなたのビジネスが成功すること
をいつも応援しています。


