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ギフト通販業界で18年、バイヤー・商品企画として 1,000社以上の食品会社様とお取引を重ね、 数々のヒット商品を手がけてきました。

今は、その知見を活かし中小食品会社様のギフト 事業を“売れる形”にするお手伝いをしている内田です。

今日は「競合倒産は「新規販路」獲得の絶好機!売上を底上げする即効の緊急行動と事前準備についてお話しします。

取引先からのSOSを「逃げ水」で終わらせていませんか?

「主要な競合であるA社が資金ショートで倒産した」「ライバルメーカーが事業撤退を決定した」—このニュースを聞いた瞬間、中小食品メーカーの社長であるあなたは、「一時的にラッキー」と安堵するだけではいけません。これは、あなたの会社が「新規販路」獲得の絶好機です。

中小食品メーカーにとって、販路を広げるには時間と信用が必要です。しかし、競合が倒産した直後は、取引先(卸、小売バイヤー、法人ギフト担当者)がパニック状態にあり、「在庫が途切れる」「該当商品の穴が埋まらない」という緊急のSOSを発しています。

このSOSに迅速かつ誠実に対応できるかどうかで、その後の売上構造が決まります。この市場の空白期に、顧客の信頼と供給の安定を最優先する姿勢こそが、中小メーカーの未来を決定づけます。

あなたのターゲットである法人顧客は、彼らは「供給の安定」という、価格以上の安心感を求めています。

こんなことありませんでしたか?

  • 競合倒産後、問い合わせはあったが、「供給力に不安がある」と言われ取引に至らなかった。
  • 何を、誰に、どうアピールすべきかがわからず、迅速な行動が取れず、大型取引を他社に奪われた。
  • 倒産した競合のカタログの穴埋めを頼まれたが、代替品の提案が遅れてしまい、信用を失った。

この記事でわかること

  1. 競合倒産直後のBtoB市場で顧客(バイヤー)が抱くの不安と、その解消法が明確になります。
  2. 市場シェアを確実に奪取するための 初動 で実行すべき3つの行動が分かります。
  3. BtoB取引で不可欠な「供給の穴」への具体的な対処法を含め、新規取引先を「価格競争なし」で取り込むためのチェックリストが手に入ります。

競合撤退後のBtoB市場で起こる「取引先の3つの不安」

BtoB取引における「供給停止」の深刻度

BtoC(消費者向け)のウェブサイトと異なり、BtoB取引では「供給停止」は単なる商品の欠品ではありません。取引先の事業そのものに深刻な影響を与えます。

  • 小売業者の不安
    倒産したメーカーの商品が、すでに店頭の棚や販促チラシに載っている場合、小売業者は顧客への信頼失墜と売上機会の損失という大きなダメージを受けます。

  • 法人ギフト担当者の不安
    倒産したメーカーのギフトが、すでに発注済みの企業の贈答品リストに含まれている場合、代替品の緊急調達と納期遅延のリスクに晒されます。

このパニック状態にある取引先は、「次にどこから商品を買えばいいのか」という緊急性の高い不安を抱え、大至急、次の供給元を探し始めると言われます。

市場シェアを奪うチャンスを見逃す根本原因

中小食品メーカーが競合撤退のチャンスを逃す根本原因

  1. 「待っていれば連絡が来る」という誤解
    法人顧客(バイヤー)は、供給の穴を埋めるためにあらゆるアプローチを迅速に行うため、メーカーが待っているだけでは、商機は他社に奪われます。彼らが求めているのは、「社内で問題が発覚する前に、代替品を確保できる安心」であり、これは電話やメールによる1対1の迅速な連絡によって満たされます。

  2. 供給体制の「口約束」
    「増産できます」という口約束だけでは、バイヤーは信用してくれません。彼らが求めているのは、原材料の確保状況や製造ラインの具体的なデータです。

  3. カタログ対応の遅延
    期間の長いカタログやシステムに組み込まれた商品の場合、「迅速な代替提案」こそが最大の価値になります。ここでの1日の遅れが命取りになります。

この機会を確保するためには、競合が倒産した瞬間から、その不安な取引先を確実に受け止める「直接的なコミュニケーション」と「情報パッケージ」を準備しておくことが求められます。市場の急変に対応できる柔軟性こそが、今、企業に求められているのです。

シェア拡大のチャンス!ライバルが倒産した時に取るべき行動

競合の倒産・撤退のニュースを聞いた時、あなたの会社が初動で実行すべき、「新規販路」獲得のための具体的な3つの行動を解説します。

倒産メーカーの「穴」を特定し代替品を準備する

中小食品メーカーがシェアを奪う第一歩は、「誰に何を提案すべきか」を明確にすることです。バイヤーが最も困るのは、「どの商品が、いつまで供給できるのか」という情報がないことです。

  • 戦略
    倒産した競合他社の主要な取扱商品やカタログ(Webカタログ含む)を緊急で調査し、どの商品の供給が止まるのかを特定します。そして、それに対応する自社の代替品をリスト化します。
  • 代替品パッケージの内容
    1. 「供給ストップ商品名」と「自社代替品」の対応リスト。
    2. 代替品の仕様、価格、ロット、アレルギー表示を競合品と詳細に比較した「バイヤー向け移行マニュアル」。
  • 効果
    この準備により、バイヤーからの問い合わせに対し、その場ですぐに具体的かつ専門的な提案ができるようになり、「このメーカーは準備ができている」という強い信頼感を与えられます。

既存取引先と有力候補先に「供給保証」を即日提案する

連絡を待つのではなく、自ら能動的に動くことです。特に既存取引先に対しては、「うちの会社は大丈夫か?」という不安を即座に解消しなければなりません。

  • 戦略
    既存取引先(卸や小売)の担当者に電話、または直接訪問し、「供給安定」を保証するメッセージを伝えます。その上で、競合の空白地帯(倒産した競合と取引していたが、自社とは取引のなかった卸など)に対し、準備した代替品リストを持って新規提案に回ります。

  • 提案の軸
    倒産した競合が掲載されていた「カタログのページ番号と商品名」を特定した上で、「貴社のカタログの穴を埋める当社の代替品リスト」を即座に提案します。単なる代替品ではなく、「カタログの信頼を守るソリューション」として売り込みます。
  • 教訓
    倒産直後の「情報の鮮度」が命です。この行動は、既存の取引先に対し「あなたの会社は最優先で頼れるパートナーだ」という認識を強めさせます。

いますぐ準備!シェア拡大チャンスを掴むための「事前準備チェックリスト」

競合の倒産はいつ起こるかわかりません。このチャンスを逃さないために、平時から準備しておくべき3つの項目です。

  1. 【競合分析】 主要な競合3社の「主力商品」と「取引先の傾向(卸、小売、法人など)」を、自社商品との比較表として常に最新の状態に整理できているか?
  2. 【代替品リスト】 競合の主力商品に対応する自社代替品の「仕様・ロット・価格」を比較した資料をすぐに提供できる状態で用意できているか?
  3. 【供給体制の約束】 急な受注が2倍になった場合の「原材料の緊急調達先」と「外部の製造委託先のリスト」を、品質維持の約束とともに1週間以内に発注可能な状態で確保できているか?

まとめ【ライバル撤退は市場での地位を確立するチャンス】

今日は、ライバルが倒産した時に、市場シェアを確実に奪取するための「迅速な対応と信頼構築の戦略」について解説しました。

重要なのは競合倒産直後、早急に取引先への直接的な「不安解消と供給保証」に全集中すること「穴埋め提案」を最優先とし、能動的・具体的に動くことです。

競合の倒産という緊急事態は、あなたの会社が取引先からの信頼を得る、最大のチャンスです。このチャンスを逃すことなく、事前に準備した戦略を実行できるかどうかが、企業の未来を左右します。


次なる一歩へ:ECの土台を「高収益」に繋げるために

今回のコラムで示したような「緊急対応力」は、平時の「戦略の根本」が整っていなければ発揮できません。特に、「価格競争なしで売る仕組み」がなければ、せっかく獲得した新規顧客も、価格で再び他社に流出してしまいます。

新規の取引先を定着させるには、代替品としての機能を果たすだけでなく、バイヤーの評価や事業の成功に貢献する「付加価値の提案」が不可欠です。

この「供給の安定と信頼」という付加価値を最も「値切れない構造」に変えられるのが、ギフト事業で、特に顧客の「感情的な価値」が価格を凌駕するギフト事業は、この「値切れない構造」を作るのに最適です。

もし、あなたのビジネスにおいて、ギフト事業の売上が伸び悩んでおり、「売り方の仕組み」を根本から見直したいとお考えなら、現状を客観的に把握できる無料チェックリストをご用意しました。



課題が見えることで、次の一手も明確になります。未来の成果につなげるために、ぜひご活用ください。

今日も最後までお読みいただき ありがとうございました。

あなたのビジネスが成功することを いつも応援しています。