お忙しい中、
ご覧いただきありがとうございます。

ギフト通販業界で18年、MD・バイヤーとして
1,000社以上の食品会社様とお取引を重ね、
数々のヒット商品を手がけてきました。


今は、その知見を活かし中小食品会社様のギフト
事業を“売れる形”にするお手伝いをしている内田です。

今日は、 「メルマガとステップメールの違いを理解し、売上を最大化する方法」をお伝えします。

なぜ今、ギフト販売に「メール」が重要なのか?

SNSやWeb広告が主流の今、「メールなんて古いのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、メールマーケティングは依然として最も強力な販促手段の一つです。

特にギフト販売において、メールは以下のような重要な役割を果たします。

  • お客様との信頼関係を築く
    個別のメールを通じて、お客様は「自分を大切にしてくれている」と感じ、ブランドへの信頼感を深めます。

  • リピーターを育てる
    ほとんどのギフトは、年に数回しか購入されません。お客様に忘れられないよう、適切なタイミングでメールを送ることで、再購入を促すことができます。

  • 費用対効果が高い
    新規顧客の獲得には多額の広告費がかかりますが、メールは一度獲得したお客様に低コストでアプローチできる、非常に効率の良いツールです。

このメールを活用する上で、正しく理解すべき2つの柱が「メルマガ」と「ステップメール」なのです。

メルマガとは?広く浅く、今を伝える「お知らせ」

まず、メルマガについて解説します。

メルマガとは、「特定のテーマや目的を持つ情報を、不特定多数の読者に一斉に配信するメール」のことです。

新聞やテレビのニュース番組のように、特定の日に特定の読者に向けて、同じ内容の情報を届けます。

(1) メルマガの定義と目的

定義:毎週月曜日に配信、毎月1日に配信、といったように、あらかじめ決めたタイミングで一斉に送られるメールです。

目的:主な目的は、お客様との接点を持ち続け、ブランドの最新情報や魅力を広く伝えることです。お客様に「そういえば、このお店があったな」と思い出してもらい、次の購買意欲を喚起します。

(2) メルマガのメリットとデメリット

メリットデメリット
- 一度に多くの人に情報が届く- 読者の関心が低いと読まれない
- コストが低い(配信システム利用料のみ)- 離脱率が高い(不要と感じたらすぐに購読解除される)
- ブランドの認知度を高める- 個別のニーズに応えられない

ギフト販売での具体的な活用例

メルマガは、「季節のイベント」や「キャンペーン」に合わせて活用するのが効果的です。

  • 季節のギフト特集: 「お中元」「お歳暮」「母の日」など、季節ごとの需要が高まるタイミングで、それに合わせた商品特集を組みます。

  • 新商品のお知らせ: 新しいギフト商品ができた時に、その開発ストーリーや魅力を伝えます。

  • 期間限定セール情報: 「感謝の気持ちを込めて、全品10%OFF」といった、お得な情報を配信します。

  • 読み物コンテンツ: 「贈る相手別のギフト選びのコツ」「商品の美味しい食べ方レシピ」など、お客様の役に立つ情報を提供し、ファン化を促します。


ステップメールとは?深く狭く、行動に寄り添う「自動接客」

次に、ステップメールについて解説します。

ステップメールとは、「お客様の特定の行動をきっかけに、あらかじめ設定した複数のメールを、決まったタイミングで自動配信する仕組み」のことです。

店舗で例えるなら、メルマガが「店内放送」だとすれば、ステップメールは「お客様一人ひとりに合わせた店員さんの接客」に当たります。

(1) ステップメールの定義と目的

  • 定義: 「サイトで会員登録した3日後に1通目、7日後に2通目…」といったように、お客様の行動をトリガー(引き金)として、自動的に決められた順番でメールが送られます。

  • 目的: 顧客の関心や購買意欲を段階的に高め、特定の行動(リピート購入、ファン化、商品理解の促進など)に導くことです。お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適な情報を届けられます。

(2) ステップメールのメリットとデメリット

メリットデメリット
- 高い開封率・クリック率(関心の高い人に届く)- 事前設定に手間がかかる(シナリオ設計が必要)
- 自動化できる(一度設定すれば手間いらず)- シナリオ設計のノウハウが必要
- リピート率向上に直結する- コンテンツの質が低いと逆効果になる

(3) ギフト販売での具体的な活用例

ステップメールは、お客様の「旅(ジャーニー)」
に合わせて設計することで、最大の効果を発揮します。

  • 【購入直後】: 「ご注文ありがとうございます」メールに、商品のこだわりや、美味しい食べ方などを添えることで、商品への期待感を高めます。

  • 【商品到着後】: 「商品はお手元に届きましたか?」というメールに、「ぜひ感想をお聞かせください」と促すことで、お客様との対話を生み出します。

  • 【購入から〇日後】: 「〇〇様、前回のギフトはご満足いただけましたか?」といったメールを送り、次回使える限定クーポンをプレゼントすることで、リピート購入を促します。

  • 【新規会員登録時】: 「ご登録ありがとうございます」というメールから始まり、ブランドの歴史や、人気商品のランキング、ギフトの選び方講座などを複数回に分けて配信し、購買意欲を高めます。

メルマガとステップメール、最大の「違い」を明確に理解する


メルマガとステップメールの根本的な違いを、3つの視点から整理してみましょう。

比較項目メルマガステップメール
誰に送るか?一斉配信(不特定多数の読者)個別配信(特定のアクションを起こした個人)
目的認知・興味喚起(広く情報を届ける)教育・関係構築・リピート促進(深く関わる)
タイミング送り手側が決められる(例:毎週月曜日)お客様の行動が起点(例:購入から3日後)


この違いを理解することが、メール戦略の第一歩となります。


メルマガは「広く浅く」情報を届け、ステップメールは「深く狭く」関係を築くツールなのです。

食品ギフト販売における「最強のメール戦略」 メルマガとステップメールの組み合わせ方




では、この2つのツールをどう組み合わせれば、最大限の効果を発揮できるのでしょうか。

それは、それぞれの得意分野を活かして、役割を分担させることです。

(1) メルマガで「新しい出会い」を作る

メルマガは、まだあなたのブランドを深く知らないお客様に、魅力を伝えるための「広報担当」です。

  • 戦略例
    • お中元・お歳暮の時期に、「お中元ギフト特集」メルマガを配信し、新規のお客様を集客します。
    • 新商品発表会をメルマガで告知し、興味を持ったお客様をサイトに呼び込みます。

(2) ステップメールで「深い関係」を築く

ステップメールは、一度接点を持ったお客様を「ファン」へと育てるための「個別対応のコンシェルジュ」です。

  • 戦略例
    • メルマガ経由で初購入したお客様に対し、購入後のステップメールを自動で配信。商品のこだわりや、贈った相手に喜んでもらうためのヒントなどを伝え、商品への満足度を高めます。

    • 次に購入するタイミングを予測し、「そろそろ母の日ギフトの時期ですね」といったメールを事前に送ることで、スムーズなリピートを促します。

この組み合わせにより、メルマガで「新しいお客様を呼び込み」、ステップメールで「既存のお客様をファンに育てる」という理想的なサイクルが生まれます。


効果を最大化するためのSEO対策とライティングのコツ

メールの内容をどれだけ工夫しても、読まれなければ意味がありません。

SEO(検索エンジン最適化)と同じように、「お客様に読まれる」ための工夫が不可欠です。

(1) 件名で読者の心をつかむ

  • ポイント: 件名は、お客様がメールを開くかどうかを決める最も重要な要素です。
    • キーワードを入れる: 「母の日ギフト」「お歳暮」「新商品」など、件名にキーワードを含めることで、お客様の関心を引きます。

    • 数字を使う: 「【10%OFF】」「残り3日」など、具体的な数字を入れると、緊急性が伝わります。

(2) 読みやすい本文構成

  • 結論ファースト: メールを開いた瞬間に、最も伝えたいことを簡潔にまとめましょう。

  • 見出しと箇条書きの活用: 長文は読まれません。見出しで内容を整理し、箇条書きでポイントをまとめることで、スマホでも読みやすくなります。

  • 専門用語は避ける: 「CVR」「LTV」といった専門用語は使わず、誰にでもわかる言葉で伝えましょう。

(3) 適切な画像と行動喚起(CTA)

  • 画像: 美しい商品写真や、ギフトを贈るシーンのイメージ画像を挿入することで、視覚的に魅力を伝えます。

  • CTA(Call to Action): 「今すぐ購入する」「詳細を見る」など、お客様に何をしてほしいのかを明確に伝えましょう。


まとめ【メルマガとステップメールは「両輪」で回せ】

メルマガとステップメールは、それぞれ異なる役割を持つ、ビジネスの成長に欠かせないツールです。

  • メルマガ: 最新情報やキャンペーンを「広く一斉に」届け、お客様との接点を維持する。

  • ステップメール: お客様の行動に合わせて「個別に」届け、関係性を深め、リピートを促す。

この2つを組み合わせることで、新規顧客獲得からリピーター育成まで、ギフトビジネスを多角的に成長させることが可能になります。

もし、今「うちのメール戦略はこれでいいのかな?」と感じているなら、それはまだどちらか片方の車輪しか回っていないのかもしれません。



今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。

あなたのビジネスが成功すること

をいつも応援しています。